土曜日は会社の健康診断があった。
かつての私は個人事業主で、健康保険はこの会社ではなく、国民健康保険に加入していた。
この会社はバイトと同じ位置づけで、健康保険も年金も、自分で納めていた。
その当時も会社から、「健康診断を受けて下さい」と、事務のおばちゃんから言われていた。私は自分でお金を納めている国民健康保険の方で受けているので必要ないと思うのですが、と言っても、事務のおばちゃんは聞く耳を持たなかった。
私は今でもそうだが、日給月給のバイトである。社員ではない。
私はあたまにきて、健康診断を受けるということは、何時間かでも私の大切な時間を会社のために捧げるのだから、時給を下さい、なんて凄んだこともあった。
やがて、こちらの仕事の比重が高くなってきたので相談してみると、社会保険はこちらで入ることもできると言われたので、今は会社の保険(協会けんぽ)に入り、カミサンは扶養にして、会社の保険証をもらっている。
ということで、仕方ないので、毎年健康診断を受けている。
運転手だからなのか、年に二回も受けている。
会社にレントゲン車とバリウム車が来てくれて、その他の診察は自社ビルの三階で行われる。午前中というので、一回りした頃を狙って10時過ぎに行くと、誰もいなかった。
受付を済ませ体重を量ると、ベストな値だった。実は健康診断に向けて、軽くダイエット気味な生活をしていたので、バッチリである。
身長は計りますか?なんて毎年聞かれる。
彼らはあまり仕事をしたくないのかもしれない。
(お金を払っているのだろうから)お願いします、と言って計ってもらったら、昨年と同じだった。
検体を提出し、目の検査をする。最初の4つ位しかよく見えず、あとは適当に言うのだが、昨年は1.0だった。今年は0.7位だろう。
血圧を測る。いつも自宅では左手で計測しているので、左腕を出したら右腕でお願いしますと言われた。右と左とで、ちょっと値が違うとか言っていたので、仕方なく右腕を出したが、ちょっと喋ったので血圧が上がってしまい、高血圧と判断される値になってしまった。155/93 位の感じ。所詮は白衣高血圧なのだから、精査の判定が出てからかかりつけのお医者さんに行って再度検査すればいい。かかりつけ医だといつも120/68位だから、高血圧ではないのだ。このインチキめ。
採血はやっぱり床に寝て行った。ちょっと何かがあると、私は気分が悪くなって貧血を起こし倒れ込んでしまう。寝て行えば大丈夫なので、今回もそのようにした。幸い、誰も部屋にいなかったので助かり、無事に採血は終わった。
部屋の隅で内科医の診察を受ける。心臓の音も肺の音も問題ないそうだ。
隣の部屋で聴覚の検査をする。これは問題なく聞こえる。今流行の小さなヘッドホンなどは使っていないので、耳は健康である。
次は心電図。
3年前に引っかかったが、心臓はカミサンが心房細動になり研究したので詳しくなった。ここで引っかかっても、普段動悸や息切れがなければ大丈夫である。
そしてレントゲン
なかなか人が来ないので、バスの中の担当さんも時間を持て余していたようだ。とても丁寧に対応してくれた。
最後にバリウム、胃がんの検査。
もう慣れたものである。検査自体は何ともないのだが、問題はこれの排出だ。出ないということは絶対にないのだが、出るまでや出ているときが苦痛なのである。もちろん、大型トレーラーの運転業務などできるはずもない。
技師さんによって、微妙に声がけが違うので、これも観察しているとなかなか面白い。今回の方はとても上手で、時々青森方面の訛りが入ったりして、なかなか好感が持てる感じだった。
最後にメガネを忘れて取りに帰ったが、問題なく終わった。
今回の失敗は、着ていった防寒着をどこかへ忘れてしまったことである。日曜日の夜まで気が付かなかった。今朝、会社に行くと、扉を開けてすぐのテーブルの上にぶん投げてあった。運送屋だから、こんなものである。
おそらく血圧で精査の判定が来ると思うので、そうしたらかかりつけ医に行こうと思う。あと今回、前立腺の検査がオプションであったので、これにも申し込みをしておいた。3000円。朝起きてトイレに行き用を足す際、少し痛みがあることがあるので心配なのだが、がんになるような要素はないので、おそらくは大丈夫だろう。
とにかく健康第一である。こればかりは自分でやるしかない。
皆様もお気を付けてお過ごし下さい。