昨日夕方、カミサンから電話がかかってきた。
いつもあるような用事ならLINEで済むはずだ。嫌な予感がした。
予感は的中した。
入院している義父のことである。
病院の先生から何度か電話があり、先ほどやっと繋がったとのこと。
内容は、
何度も作り直している透析のためのシャントが今回のものもダメ。
血管が細く、もうシャントでは対応不可能
首から入れる方法もあるが、ペースメーカーが入っているので不可
最終的に、腹から入れる腹膜透析しかない
腹膜透析は家族への負担が大きい
本人、家族、医療スタッフで話し合いをしたい
本人は家に帰れると思っている
こんな内容だったが、問題は最後の一言。
私もカミサンも、もう義父は家に帰ってこないと思っている。
私は側で見ていて、今までのカミサンの病気は、全て義父と同居していることからのストレスだと判断している。本人もそう言っている。
私は夫として、義父とカミサンを絶対に一緒にしてはいけないと思っている。
私はカミサンが脳の病気、子宮頸がん、心臓の病気になって入退院を繰り返した際にも、一度も仕事を休んでいない。休めば生活ができなくなってしまうからだ。カミサンもその事はよくわかってくれていて、何とか彼女なりに対応してもらった。悪いことをしたとはもちろん思っているが、生きていくためには仕方のない選択だった。
今回、この人のために仕事を休まねばならないのが、とても不愉快だった。でも、時間をかけて考えると、ここが修羅場だろうと、最終的には会社に言って休みをもらった。先月も休みが多かったので、給料は少ない上に、今月も稼働日数が少ない。でも、仕方なかった。彼の年金から日給相当をもらえばいいと、こんな理不尽な事を考えながら、カミサンとの電話を終えた。
腹膜透析は、家族に大きな負担がかかる。
腹膜透析は、本人と家族の同意の下で行われるものだ。
私達は同居しろと言われるなら、腹膜透析などさせない。
義父は大腿骨を骨折し、家で倒れたときも、一言も私達に対して「助けてくれ」と言わなかった。倒れて唸っていれば、状況を察して助けてもらえると思っている。この、人間としての根本的な態度が気に入らない。
家の中では一言も私達と口をきかない。
カミサンが台所で夕食の準備をしている時も、むっつりとやってきて、平然とカミサンの横で自らの食事の支度をはじめる。
行政の支援の元、糖尿病のケアに特化した弁当を捨てて、自分の好きなおかずを買ってきて食べる。そのおかずは、1パック1500円位の肉とかなので、腹を立てずにはいられない。食事の残りの残飯はそれなりの重量がある。これをとりまとめて、カミサンはゴミの日に集積場まで出しに行く。彼女だって50肩で、腕や肩が痛いのに、文句を言いつつも仕事はしてくれている。彼は買い物をして、ゴミばかり出す。彼がいなくなって、我が家のゴミは四分の一程に減った。生ゴミにいたっては、冗談ではなく9割減だ。
彼は糖尿病なのに、ヤクルトを好み、大量に買って飲んでいる。食事制限もなにもないのだ。何の努力もしておらず、自由気ままに暮らしているその態度に、私は腹が立ち、腹膜透析などを受け入れる訳には「到底」いかないのである。
これで本人がわからなかったら、最後の手段を考えてはいるが、おそらくこの刀を切ることはないだろう。私が真剣に訴えれば、おそらくはわかってくれると思う。
今度の木曜日、行くことになると思うが、何とかいい結果になることを願っている。