MRI検査の体験談:造影剤付きMRI撮影の一日

 月曜日、予約していた病院に行ってきた。

 MRIの撮影を造影剤付きで行う日である。

 何を隠そう私は、採血をすると気を失ってしまったり、貧血を起こしたりする体質の持ち主で、毎回の採血はベッドで寝て行っている。

 この造影剤の注入も鬼門だった。

 書いている今でも変な感じになってくるが、すすめてみる。

 時間通りに病院に行き、呼ばれた部屋で着替える際、担当の技師さんに申し入れをした。看護師さんにも伝わり、わかりましたので、とのことで、着替えを済ませ機械のある部屋に入った。

 腕に針を刺すのを寝てやりましょう、ということになって、何とか大丈夫だった。

 しかし、カミサンも言っていたが、MRIの部屋は結構な冷房が効いていて寒い。高額な機械を守るためのようだが、かなり寒い中40分程度じっとしていなければならないので、これがきつい人もいるだろう。

 私は過去に、脳の検査でMRIを撮影したことがあるが、おそらく造影剤は使っていなかったと記憶している。今回の造影剤の注入は、はじめての体験だ。

 頭にヘッドホンのようなものを装着する。

 係の方が丁寧に説明してくれるので、それを必死になって聴く。マイクが繋がっているのか、ヘッドホンをすると、マイク越しの声が聞こえる。

 例によっての大きな音による検査がはじまる。

 ヘッドホンでは、ヒーリング、リラックス系の音楽が流れているが、それを打ち消すように、大きな音をたててMRIは撮影を進めていく。

 数十分が経過して、係の方がいらっしゃり、これから造影剤を注入するとのこと。検査はあと7分程度です、とも教えてくれる。

 造影剤が入っているのは、全くわからなかった。ちょっとつらいかと言えばつらかったけれど、滞りなく検査は終わった。

 終了して、検査服を脱ぐと、私の汗腺である足の腿の裏あたりに、汗をびっしょりとかいていた。

 造影剤は尿と一緒に排出されますので、水でも何でもいいので、水分を沢山取って尿を出して下さいね。今日は暑いので、汗で水分が出てしまうと残ってしまうので、とにかく尿を出すようにして下さいね。と、看護師さんから説明があったので、ペットボトルの飲み物を、合計で三本飲み、病院と薬局にいる間で、尿を沢山出した。

 外は我が県にしては、とんでもない暑さだ。37度近くになっていた。

 東京出身で暑さと蒸し暑さになれているとはいえ、やはり体温を超えてくるときつい。

 すぐさま地下鉄の駅向けの地下道に潜り込むと、涼しくて助かった。

 顎にある腫瘍は、もしかすると口腔外科の管轄になるかもしれないとも言われた。

 とにかく、来月5日の結果待ちである。

 病院通いは時間もお金もかかっていいもんじゃないけれど、こればかりは仕方ない。

 がんばらねば、なのである。