コロナ前まで、海外へ荷物を送る場合は、郵便局から送るのが常だった。

 ゆうゆう窓口は24時間稼働しており、持ち込めばいつでも荷物を受け付けてもらえたし、送料も小さなものであれば、それほどかからなかった。

 しかし、コロナ禍になり、飛行機が飛ばなくなった。燃料も高騰を続けている。

 24時間営業していたゆうゆう窓口も、コロナ禍を理由に、本局でも21時までしか荷物を受け付けてくれなくなった。

 このようにコロナの間、しばらくは、日本郵便の商品は受付を停止していた。日本郵便は民間航空会社の貨物スペースを利用している。飛行機が飛ばなければ、荷物を運ぶことができない。

 一方で、FedEXやDHLといった、海外発送を専門とする会社がある。自社で飛行機を持っているので、こちらはコロナ禍でも稼働したのだが、いかんせん、料金が高かった。

 私が主に扱う500g位の小さな荷物をアメリカに送っても、5000円とかの運賃がかかってしまう。これは無理だと、視野にはなく、しばらくは開店休業の状態が続いた。

 ところが、コロナ禍になり需要が増えたのか、eBayセラーに限って、このような会社から運賃のディスカウントを受けられるという仕組みが、徐々に整って行く。

 それでも高いに変わりはないが、荷物の大きさと送る場所によっては、日本郵便に勝るような状況も出てくるようになった。日本郵便も小型包装物の受付を再開したにはしたけれど、特にアメリカ向けは大幅な運賃の値上げが行われての再開となった。

 今回の場合はこんな感じ。

 今回は、英国あてに2キロの荷物である。日本郵便の小型包装物を使って書留にして送ると、4000円以上かかってしまう。

 規約違反になってしまうので正確な値段は書けないのだけれど、これがディスカウント適用のFedEXだと、少しばかり安く送ることができる。

 一番のメリットは、早く届けることができるのに加え、ネットからワンクリックするだけで、自宅まで集荷に来てくれるということ。

 日本郵便は、べらぼうに運賃の高いEMSでなければ集荷に来てくれないし、地元の郵便局は平日の9時から17時までしか開いていないし、ゆうゆう窓口も本局でも夜21時までの受付で、加えて往復の燃料代とそれなりの時間も取られるので、これを考えると、値段が競っているのであれば、断然FedEXの方がいい、ということになる。

 昨日も意気揚々と、荷物を作ってゆうゆう窓口に行こうとしていたのだが、FedEXの値段を確認するとこのような状況だったので、夕食後に車を飛ばして郵便本局まで荷物を持ち込むということがなくなり、安堵したのである。

 FedEXは、ラベル作成も簡単。一方で、日本郵便の仕組みは、あれこれと書類の作成が必要で、面倒くさい。これもまた、日本郵便のデメリット、FedEXのメリットである。

 今日集荷に来てくれれば、おそらく来週のはじめには英国に到着するだろう。

 日本のユーズド品は程度がいい事で全世界に知られている。

 喜んでもらえるといいな。

 遠い異国に届く、私の荷物。

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 この一瞬のために、赤字を垂れ流しつつも、この仕事を続けている。