寒波対策

 数十年に一度の寒波が来ると言うので、対策をした。

 我が家は義父が建築した一戸建てなのだが、東日本大震災をはじめ、いろいろな災害を何とか乗り越えて来ているので、そこそこに傷んでいる。

 以前から、灯油のストーブを焚いても寒い、地震で立て付けの悪くなったサッシからすきま風が入って来る、などの症状があったが、これらは劣化で仕方ないと思っていた。
 家は基礎の上に建築されている。北海道の人が言っていたのだが、基礎には床下の通風を良くするため、湿気による基礎部分の劣化防止のために、穴が開いている。猫などの動物が入り込まないように金属の格子が取り付けられているのだが、この穴を塞ぐとかなり暖かくなると聞いたので、まずはこれをやってみることにした。

 適当に段ボールを切って、一流メーカーの養生テープで貼り付けてみたのだが、相手がコンクリートだし、寒さもあって、なかなか上手く張り付かない。

 もう少し段ボールを大きく切って、地面から段ボールを立ち上げるような物を作ったところ上手く行ったので、これを沢山製作し、当該箇所に貼り付けることにした。驚いたのだが、穴は全部で10箇所もあった。これは寒いはずだと思った。春から秋にかけて本来の働きをしてくれればいいので、これをしばらくは取り付けておくことにした。

 すきま風も、よくよく観察してみると、かなり激しく吹き込んでいた。東日本大震災ではかなりの揺れを受けてしまったので、サッシ自体がゆがんでいる。向こう側が見える程の隙間ができてしまっているので、これを塞ぐことにした。

 お助けの100円ショップ、ダイソーに行くと、ちょうど良い物が売っていたので、これを4巻程買い求め、あっちこっちに施工すると、すきま風も少し改善された。

 あと、以前、外にある灯油のタンクに付いている、透明の水抜き装置のような物を凍結させてしまい、大変苦労したことがあったので、これをメンテナンスした。水抜き栓からも水抜きの処理をし、念のために灯油のタンクにあまり風が当たらないように、暴風避けの処置をした。ボイラーの配管に施工されている、電気を使った凍結防止の装置も点検し、スイッチを入れておいた。

 以前は凍結防止策として、家の中まで立ち上がっている水道の凍結防止のバルブを閉めて水抜きをしていたのだが、このバルブも経年劣化で壊れ、使えなくなってしまった。外の水道メーターの横にあるバルブで対応していたのだが、カミサンは操作出来ないと言うので、水抜きはやめて、少しだけ水を出しておくことにした。

 ボイラーは、説明書に書いてあった、凍結防止のFというモードにした。

 寒波襲来当日の朝、予報通りの寒さになった。マイナス4度位までは記憶があるが、今回計測された、マイナス8度というのは、かなりの寒さだった。

 おまけに雪まで降ってきてそこそこ積もったので、家周辺の除雪を久しぶりにした。

 対策の甲斐あって、水道も凍結せず、ボイラーも故障することなく、朝を迎えることができたのだが、私もカミサンも歳を取ってきたからか、寒さがとても辛くなってきたような気がする。

 灯油代が高いが、焚かないわけにはいかない。そこそこに焚いて、カミサンが作ってくれる韓国の辛い食べ物を食べ、この冬を乗り切って行かねばなと思っている。

 しかし、今後も異常気象で、このレベルの寒さが毎年やって来るのかと思うと、この先も気が重い。何とか面白く、前向きな事を考えながら、これからも生きていこうと思う。