殆どツイッターは使わないのだが、先日ちょっと見てみると、お金を配っている人がいることを発見した。
がんで余命がすぐそこなので、投資で得た自分の資産を分配します、とか、親の事業を売却したお金が手元に数十億円ありますので、希望者に振り込みます、とか、いろいろなパターンがある。
興味を示している人がいいねをしたり、受け取りの方法を書き込んだりしている。
本当にもらえるのだろうかという疑問に対しては、振り込みをした画面を貼り付けたりして、信頼して下さい、と言っている。
お金は自分で稼いだものを使う、というのが本来の姿だとは思うのだが、逆の立場になって考えてみれば(あり得ないけれど)、このような人が出てきても不思議ではない。
お金というものは、状況によっては慎重に扱わねばならない。
私も自分の財政が苦しく、親に借金を申し込んだり、将来を見込んでアプリというものを作ってみるから50万円貸してくれ、などと言ったことが過去にはあったが(失敗)、例え親であっても、お金の話を切り出すのにはそれなりの勇気がいるし、返すあてがあってこその話だと私は思っている。
このように、ひょいと自分のスマホからぴぴっとツィッターに書き込んで、数十万円を手にするという状況はいかがなものかと思ってしまう。
そもそも、もらえるのかどうかも怪しい。こちらの口座やPayPayのアカウントを教えることによって、何かが抜き取られる可能性だってあるだろう。
しかし、人間という生き物は弱い。
私も半信半疑で、果たしてどうなるのかが知りたくて、一つだけに「現金を希望します」と返事をしてみた。
書いた後で、自分が情けなくなった。
もちろん、何の音沙汰もない。
お金が足りないなら、自分でもっと働くなり、他の仕事を探すなりして、自分で何とかしなければいけない。
このようなツィッターを見る時間があるのなら、パソコンの前に座って、有意義な文章を書いた方がいい。
本当に、お金というものは、難しいのである。