この週末は土曜、日曜ともに仕事は休みだった。
家の仕事を何とか頑張ろうとは思うものの、パソコンを立ち上げるとYouTubeの誘惑に負け、ずるずると時間ばかりが過ぎてしまう。
また、個人事業主としては新しい年度を迎え、確定申告の準備やら、新しい帳簿整理のやり方を勉強したりやらと、それなりに休みでもやることがある。
なかなかはかどらない家での仕事を何とかしようと、ちょっと休憩がてら外へ出てみた。
最近は床屋と自家用車ランクルへの給油と通帳記帳の銀行くらいしか出歩かないようになってしまった。これではいけないと思いつつも、こんな感じなのである。
今回の寒波で、何か異常がなかったか、再度庭の中を点検してみると、思いもよらない事が起こっていた。
私は盆栽の如く、メダカの入った桶や鉢などをいくつか庭に置いている。その中の一つの水がなくなり、凍り付いた氷だけが瓶(かめ)の中に残っている。
この中には4-5匹のメダカがいたはずだ。
水質維持のために、瓶にはある程度の土を入れていた。こうしておくと、バクテリアだか何だかのメダカのエサとなるものが生息できるからいいのだと何かで読んだので、このようにしてメダカを飼っていた。
かつてない寒さで瓶の中は当然ながら結氷した。当然ながら氷もかつてないほどに厚く大きかったので膨張の力が働き、瓶に亀裂が入り、中の水が全てなくなってしまった。
その亀裂が、土の入っているラインよりも下に入ってしまったので、瓶の中には土と氷しか残っていなかった。
もう少し土を減らしていれば、メダカを救えたかもしれなかった。
昨日確認すると、5匹のメダカが息を引き取っていた。
何だかとても申し訳ない気持ちになった。
私達はかつて猫を飼っていたが、5年前に死んでしまった。新しい猫を迎え入れようとも思ったが、今の猫は環境が良ければ20年以上生きる。
それまで面倒を見ることができるのかが心配で、結局は次の猫を迎え入れることをやめ、私はその代わりにメダカを飼うことにした。
毎日毎日餌をあげていたのに、死んでしまった。
私のせいではないのかもしれないが、いたたまれない気持ちになった。
昨日、瓶の底から5匹のメダカを取り出し、庭の端にあるメダカの墓に埋めた。
こんな小さな命でも、人の心を動かす力がある。
本当に申し訳なかった。