昨日は突然休みになったので、ランクルヨンマルを車検に出した。
数年前までの私なら、予約を何とか取って、自分で車検場に行って、ユーザー車検をしていたのだけれど、ここ数年は自分でユーザー車検をするのが怖くなってしまった。
車検は合格できればいいが、不合格になってしまうこともある。その時の対応が面倒くさくなってしまったのだ。
いざとなったときに駆け込む事のできる、親身になってくれる工場が近くにあるのだけれど、そこに迷惑をかけるわけにもいかないなと思い、昨年、一昨年と、ユーザー車検はやめて、こちらのお店に出すようになった。
こちらの工場は、年の頃70近くの社長さんと、おそらくその息子さんのような感じの方が二人、それと事務員さんがいらっしゃる。
昨年までは社長の携帯に直接電話をしていたのだけれど、これも申し訳ないなと思い、今年は会社の電話に電話をしてみた。
会社の電話は転送されているようで、現場で忙しそうに働く息子さんの携帯電話に繋がった。今日、時間が空いているので、もし代車の手配がつくのなら車検をお願いしたい旨を話すと、
「代車は何台も空いてるんで、大丈夫っすよ~」
と、快く受けてもらうことができた。
心強い限りである。
早速荷物を降ろし、今年の車検で取り換えてもらう予定のライニングを積み、燃料を満タンにして、工場に向かった。社長はいらしゃらないようで、二カ所のピットでそれぞれ忙しそうに、お二人の方が作業をしていた。
指示をいただいた通りに事務所の中でしばらく待っていると、電話に出てくれた方が受付をしてくれた。
「オイルやブレーキなんか、大丈夫ですか?」
「一応自分で行くことを考えて、油脂関係はボンネットから見えるものは全て取り換えてあります。下廻りも一通り見てあります。ブレーキも片効きなどありません。あと、リヤのライニングだけ、取り替えをお願いします。純正の部品を助手席に積んでおきましたので」
ということで、諸費用と整備代の一部として40,000円をお支払いして、代車をもらって帰ってきた。
ここはホントに普通の町工場で、派手な受付も事務所もないけれど、必要最低限のお金で、良心的に整備をしてくれる。社長は昔、同じ車を所有されていたようで、私の車にも理解があり、これがまた嬉しい。
「早ければ、明日できますかねぇ~」
息子さんのその言葉だけ確認して、用意された代車に乗って帰ってきた。
いくらなんだか、そんな細かいことは聞かない。全ては信頼関係なのである。
と、かっこいい事を言ってはみたものの、今の私は財政難に置かれていることに変わりはなく、今回生まれて初めて車検代を借金で払うことになってしまった。
一応返す見込みがあるから借りたのだけれど、あまりいいものではない。
とにかく、慌てても考えてもしょうがないし、安くやろうと自分で車検に行こうとすると、いろいろと面倒な事が起こる可能性が高いので、それに比べれば、代車をもらって、良心的な価格で車検場に行ってもらった方がいい、という結論の末の借金なのである。
来年夏の乗用車の車検は、どうなることやらだけれど、これもまた厳しい予感がしている。
借金の枠があって、返す見込みがあるだけいいかなと、無理やり前向きに考えている。