土曜日、ランクルのドアノブを取り付けた。
作業は左右共に一回、既に行っているので、確か三回目だったと思う。
前回は「みんカラ」(だったっけ)というような、車のメンテナンス情報のサイトを参考にしながら行ったが、今回はぶっつけ本番である。
ドアの内張を剥がさなければならないのだが、ここからして既に普通の車ではない。内張の素材が劣化して、剥がすとボロボロと欠けてくる。
自分の車なのでそんなのは関係なく、とにかく内張をバリバリと剥がして、ドアノブの内側にアプローチする。
ドアノブ自体は二つのネジでドアに固定されており、これの取り外しと取り付けは比較的容易だ。問題は、ドアのヒンジと連結する部分の10ミリのネジである。
取り外しは何とかなったが、取り付けで難儀した。とにかく狭くて手があまり入らず、工具が上手く動かせない。
幸いにも私のランクルヨンマルのドアは下の部分が錆びて貫通しているので、工具やネジが落っこちても下のアスファルトに落ちてくれる。これが新しい車だったら、工具やネジに紐を付けるとか、内張を全部剥がすとかしなければ、工具やネジが落っこちてしまった際に、取り出すことができなくなる。
また、とある人は、窓ガラスを上下させる装置(レギュレーター?)を取り外す必要がある、とも言っていた。確かにこの部品を取り外せば作業は簡単なのだけれど、これを外すにはボロボロの内張を更にボロボロにしなければならないので、これをやる気は当初からなかった。
しかし、部品は実に上手く考えて作られている。
限られたスペースの中でも、何とか作業ができるようにと、部品の構造にいくつかの工夫があることで、私みたいなインチキ整備でも何とかなるように設計されている。
始めてから終わるまで、一時間はかからなかったと思う。
自分の指だけでは、穴を合わせてネジを締める事ができなかったので、ドライバーで押さえて、少しずつ指で回してやると、何とかネジ山が向こうのパーツを噛んでくれた。この瞬間、何とも言えない気持ちになった。
ドアノブだけがピカピカで、何だか違和感もあるけれど、新品の純正部品が装着され、とても気分がいい。
ちょっと考えなければできない作業だったので、達成感もひとしおである。
意味もなくドアを開けたり閉めたり、何十回もして、この喜びを一人でかみしめる。
最近では、カミサンとキムチを漬ける作業を一緒に行って、無事にキムチが出来上がった時や、庭の松の木の剪定が終わった時など、そこそこの達成感を感じることはあったけれど、やっぱり車関連の作業が無事に終わった時の達成感や充実感はひと味違う。
今やカミサンの次に大事なパートナーとなったこの車を、これからも大事にして行こうと、思いを新たにした次第である。