飽きっぽい性格

 一生懸命にやれば、きちんとできると思う。

 小学生の後半から中学生にかけては、一生懸命に勉強して、何の苦労をすることもなく志望する高校へ入学することができた。ケアレスミスさえなければ、殆どの正解がわかる位の領域に達していた。これは、毎日毎日の予習と復習の積み重ねによって成し得たもので、受験勉強などというもので身についたものではない。

 「コロナ」とか「おうち時間」とか、時代が追いついた感のある副業「アフィリエイト」も、まだまだこんな有名になる前の黎明期に、必死になって取り組んだ。

 当時の仕事だったタンクローリーの運転手は、朝早く夜遅い、かなり拘束時間の長い仕事ではあったが、家に帰って寝るまでの間の僅かな時間を利用し、毎日パソコンを開いて作業に取り組んだ。専業になってからは、一日12時間くらいはパソコンの前に座っていたと思う。今言われている「資産型のサイト」を一人でコツコツと作り上げ、僅かな期間ではあったが、一時期はそれなりの収入を得ることができていた。

 海外販売で有名なeBayも、一人で情報を集め、誰のサポートを受けることなく、自分のスタイルを作った。必然的に毎日毎日英語ばかりを見るようになり、結構英語脳が発達したと思っている。何とか食えるようになる位のレベルにまで到達し、もっともっと儲けたいと欲を出したところ、とある高額商品の取引で失敗し、一気に熱が冷め、今に至っている。

 インターネットの(お金もうけの)世界は、私が取り組んできた間に劇的な変化を遂げた。一時期はサイトを作る際、パソコン用のサイトと、ガラケー用のサイトと、スマートフォン用のサイト、3つを生成し、アクセスの種類によって振り分けるなどという事をしていた時期もあった。

 YouTubeはgoogleに買収される前で、グーグルアドセンス(広告)も、今ほどに厳しいものではなく、簡単に参入できた。YouTubeの収益化も簡単で、今のようにチャンネル登録者数や再生回数に縛られることなく、広告収入を得ることができた。私もかつて、数千円ではあるが、YouTubeでお金を得た経験がある。

 皆がスマホを手にするようになり、黎明期から過渡期を経て、今ようやくインターネットの形ができたような感がある。

 借金の返済も進み、バイトをしながら何とか生活もできるようになってきたので、もう一度ここへ参入したいなと、いろいろと知識を入れている所なのだが、なかなか昔のように気合いを入れて作業をする事ができずに悩んでいる。

 昔は夜の作業中に眠くなることはなかったのだが、今はパソコンの前に行くとすぐに眠くなってしまう。

 新しい情報を入れようとして、教材の販売ページを見ていると、あれやこれやとどれも、可能な限り手に入れてしまいたくなる。いくつかを手に入れては見るものの、何だこんなものかと結局は作業をしないで、無駄になってしまう。

 かつて、それなりにできていた頃の自分の状態と比べてみれば、今は全く状況が違うのはわかっている。自分で考えることをせず、与えられた物を手にして批判し、結局は何も前に進むことができていない。

 これではダメなのだ。

 もうちょっと昔のように自分でいろいろと考え、毎日毎日少しずつでも作業を継続しなければ、この先の成功はないだろう。

 わかってはいるのだが、日々の生活に流されてしまっている今の自分がここにいる。

 昨日はようやく記事を書き始めたのだが、最後、途中で投げ出して寝てしまった。

 先日外出した際にカミサンが、「今の車は大きくて、取り回しが疲れるようになってきた」と、ふともらしたことから、突然新車を買えないかどうか、考えるようになった。

 借金も減り、今の会社も勤続9年ほどになり、ローンを組むことができるかもしれない。というよりも、年齢的に考えても今が最後のチャンスかもしれない。

 この望みを励みに、もう少し家の仕事に力を入れたいと思っている。